一人の伝説の男から始まった台湾の端午節がすごい
端午節とは台湾や中国で行われる祝日の一つで、 台湾ではとても大きな行事です。 三大祝日 (旧正月、端午節、中秋節)にも数えられるほど大事なイベントです。中国語では端午節(Duānwǔ jié ダンウオジエ)と発音します。
2017年の端午節は5月30日(火)です。
端午節ってなに?
端午節の由来から説明すると、諸説ありますが昔話にもなっている「屈原くつげん」の話が有力とされています。昔、「楚(そ)の国」の忠臣な政治家の「屈原」は自国が「(しん)の国」に騙され、狙われていることを悟り、「斉(せい)の国」と協力して対抗する策を国王に提案、しかし、彼の提案は陰謀により受け入れられず失脚、国を追われてしまったのです。母国の行く末に失望した屈原は5月5日(端午)に汨羅(べきら)という川に身を投げてしまいました。
ここからがすごいのですが
中国古代の偉大な詩人でもあった彼はその正義感と国を思う情は強く、多くの人々から人望を集めていました。屈原の身投げを知った民衆が「多くのボートを出して彼を探し、魚から屈原の体を守るために太鼓を叩き、大きな音で魚を驚かせ、ご飯を握り固めた物を川に投げて魚に餌を与えた」とされています。
台湾では端午節になにをするの?
ドラゴンボート(中国語では「划龍舟」)
粽(中国語では「粽子」)
多くの人が端午節に粽(ちまき)を食べます。粽とは笹の葉でもち米と具を包んだ料理で、たくさんの種類があるので食べ比べも楽しいです。
香り袋(中国語では「香包」)
よい香りのする、香包を厄除けで子供が首に掛ける習慣があります。大人たちは端午節に子供へ可愛い香包をプレゼントします。近年では可愛いキャラクターの香包が増えてきました。 昔は季節の気温が上がっていくこの時期に疫病や流行り病で体調を崩すことが多かったことから、ヨモギの葉を首に掛けたことから始まったようです。同じ理由で家先に厄除けの意味で葉を掛ける習慣もあります。
卵立て(中国語では「立雞蛋」)
端午節の正午ちょうどに卵を立たせることができると言われています。卵を立たせることに成功すれば福が来るということで、台湾のこの日は多くの子供達が卵立てに挑戦している姿を見ることが出来ます。
さいごに
一人の伝説の男からここまで大きなイベントとして今まで受け継がれていると、彼女にはじめて教えてもらったときは本当に驚きました。この記事を書いていたら粽食べたくなった!!!!!
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